2022-06-14

小山実稚恵さん

こんにちは。

函館市中道のピアノ・ソルフェージュ教室、おんぷやです。

 

小山実稚恵さんのリサイタルに行ってきました。

プログラムは、ベートーヴェンのop109のソナタと、バッハのゴルトベルク変奏曲です。

 

ベートーヴェンのソナタは、やわらかなピアニッシモの音が、両手からこぼれおちるようで、とても綺麗でした。

 

 

ゴルトベルク変奏曲の方は、カイザーリンクという伯爵が、眠れない夜のための曲を書いてくれるようバッハに頼み、できた曲だとも言われています。

 

その曲を、バッハの弟子だったゴルトベルクが、カイザーリンクに夜な夜な弾いて聞かせたことからついた曲名です。

 

それにしても、不眠のための曲を作曲してもらって、それを生演奏で聞いて眠るなんて…贅沢ですね!

 

睡眠導入の曲にしては、両手の交差があったり、左手でも沢山の音をリズムを崩さずに次々と弾かなければならない箇所がたくさん出て来て、私ならどうやって練習するんだろうと考えてしまい、とても眠れそうにありません💦

 

小山実稚恵さんは、左手の難しいフレーズでも、強靭な腕の筋肉を使ってリズムを崩すことなくどんどん音楽を前に進め、華やかな演奏ののち、最後のアリアに戻った時には自然と涙が出てきました。

 

このアリアは有名で、子供のコンクールの課題曲にもなったりしているので、聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。

 

1時間の大曲があっという間に感じました。

 

キタラのある中島公園ではラベンダーやルピナスが初夏の雨に濡れて生き生きと咲き、札幌市内ではポプラの綿毛が飛び、北海道は今、とても良い季節です…